阿部サダヲ MOVIE|Best Gear

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今月の注目のアクター

阿部サダヲ

なくもんか 阿部サダヲ

profile

あべ・さだを…1970 年生まれ。千葉県出身。'92年より『大人計画』に参加。舞台のほか、『木更津キャッツアイ』『アンフェア』『医龍』など多くのドラマや映画に出演。近年の出演作は『パコと魔法の絵本』『ぼくとママの黄色い自転車』。パンクコントバンド「グループ魂」のボーカル“破壊”としても活躍。

ドラマ11.14 土公開予定 http://nakumonka.jp/index.html

なくもんか

チャート図
 

'09年/日/134分/監督:水田伸生/脚本:宮藤官九郎/出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、ほか/配給:東宝/全国東宝洋画系ロードショー

商店街の総菜店を舞台に描くホームコメディ
東京下町にある善人通り商店街。8歳で父親に捨てられた祐太(阿部サダヲ)は、商店街の「デリカの山ちゃん」の先代亡き後、店の看板を引き継いだ。一方、生き別れた弟の祐介(瑛太)も親戚をたらい回しにされ、生き抜く術として笑いを会得。「金城ブラザーズ」として人気芸人になっていた。そんなところへ十数年間、音信不通になっていた先代の娘・徹子(竹内結子)が突然帰ってくる。

 

 ハムカツの味が行列を生む、下町商店街の「デリカの山ちゃん」。阿部サダヲ演じる2代目店主・祐太は、「好きでやってますから」が口癖の、頼まれたら絶対にイヤと言えない超八方美人。
 「両親が離婚し、父親に引き取られるけれど捨てられ、預けられた先代山ちゃんに家族のように育てられて、血縁のない店の看板を背負っていくって……すごく複雑な生い立ちですよね。僕にはその気持ちがなかなか想像つかなくて、難しかったです」
 とはいえ、脚本は宮藤官九郎、監督は水田伸生という『舞妓Haaaan !!!』の座組ゆえ、単なるお涙頂戴ドラマでは終わらない。
 「シリアスにも笑いにももっていける所があるので、監督とは前作のときよりも話し合いました。あ、祐太がストレス発散でオカマになる姿だけは、台本を読みながらすぐに見えたんです。オカマ姿は……若い頃の母親に似ていて、気が散りました(笑)」
 そのオカマキャラ以外にも、笑いはたっぷり。しかも細かい。沖縄のシーンでは「○○さあ~」という語尾が特徴のウチナーグチに変わったかと思うと一瞬「さあ」に異変が。「“さあさあ”言ってたら、“あれ? これって……?”と思って、卓球の愛ちゃん風に“サアー!”って言ってみたんですけど、もうちょっと大きく分かりやすくやればよかったですね(笑)」
 先代の娘・徹子(竹内結子)が十数年ぶりに二人の子連れで突然帰宅し、祐太と結婚することに。戸籍を取り寄せたとき、祐太は自分には実の弟がいて、それがお笑い芸人「金城ブラザーズ」の弟・祐介(瑛太)だと知る。
 「瑛太君は僕らの撮影が始まって数週間後、沖縄撮影からインしたんです。余計なお世話なんですけど“セリフあわせしよっか”なんて、兄貴面しちゃったり。結果的に瑛太君はあの日が初日で良かったんだなって思わせるところがすごいです」
 この兄弟に加えて、祐介の相方・大介(塚本高史)も鍵となる本作は、泣き笑い型のホームコメディ。
 「いろんな見方ができる映画だと思います。ただ、ハムカツはラードで揚げるとおいしいということは、伝わると思います(笑)」