| 今月の注目のアクター | FROGMAN |
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ふろっぐまん…1971年生まれ。東京都出身、島根県在住。「蛙男商会」代表。’02年に制作したFlashアニメ『菅井君と家族石』で注目を浴び、『秘密結社 鷹の爪』シリーズ、『ピューと吹く! ジャガー~いま、吹きにゆきます~』(’09)などの劇場用映画のほか、テレビシリーズなども手がける。
’10年/日/104分/監督・脚本ほか:FROGMAN/声の出演/川村ゆきえ、他/配給:DLE/TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
レオナルド博士が鷹の爪団を裏切った!?
長期休暇をとった悪の秘密結社 鷹の爪団のメンバーは、それぞれ実家へ帰りリフレッシュ。休暇明けに秘密基地へ戻ると、そこは何者かに荒らされており、レオナルド博士が帰ってこない。そこで総統、吉田君、フィリップ、菩薩峠君は博士の故郷、テキサスにあるヴィンチ家へ向かう。そこで明らかになるのは、世界をひっくり返す恐ろしい陰謀に博士が巻き込まれていることだった!
世界初の全編Flash制作の劇場アニメ『秘密結社 鷹の爪』シリーズもまさかの三作目。日本での興行収入においても国内外での評価も含め、もはや知る人ぞ知る存在ではなく、日本を代表するアニメへと成長した。監督、脚本、声優、アニメ制作、録音などを手がけるFROGMANは、「一作目を作って黒字になったときは、『こういう感じで細々とニッチな市場を狙っていこう』と思っていたんですけどね。今回はゲスト声優、スーザン・ボイル、白組と、我々が想像していなかったメジャーな要素がたくさん入ってきて、『お!』という感じです」と驚きを隠さない。
それは観客にとっても同じ驚きの体験となるわけで。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督が所属する『白組』がデザインとVFXを手がけた“博士の動く城"のクオリティは圧倒的で、画面右端のバジェットゲージ(その画面にいくら予算がつぎ込まれているかがわかるメーター)がガン減りする様子に、映画の本筋とは関係なくハラハラしたり。
「あれ、リアルですからね。本当にお金がなくなるところでした。山崎さんには『相当ディスカウントしたんだよー』って言われましたけど(笑)」
そして、誰が思いついたかスーザン・ボイル。あの『夢やぶれて』が、ストーリーにおいて重要な意味をもって使用され、うっかり感動!
「邦画大作にありがちな、タイアップ感まるだしの主題歌の付け方に抗いながら映画を作ってきたので、スーザン・ボイルの名前が出たときに『これはしめた』と思いました。言葉はあれですけど、汚いおばちゃんが、その歌声で世界中から支持される存在になっている。僕、好きなんですよね。一見、醜く貧しく愚かしい庶民が、周りから笑われながらも光る希望を見つけるような生き様が。鷹の爪団とスーザン・ボイルは『希望を捨てちゃいけない』というテーマにおいてもリンクしていると思いましたね」
小ネタやゆるさ、キャラも魅力だけれど、「涙は心のウォシュレット」「秘密を隠すなら島根の中」といった名言(迷言)満載の脚本ももっと注目されるべき。そしてFROGMANの超美声も、本誌ウェブで必聴だ。





